2021年1月からあいおいニッセイ同和損保は、月々100円の自動車保険特約保険料で加入できる「タフ見守るクルマの保険プラスS」を発売しました。
「タフ見守るクルマの保険プラスS」は、特殊な車載器とスマートフォンをBluetoothで接続することで、安全運転に関する様々なサービスや安全運転スコアに応じて継続契約の割引が受けられる新しい自動車保険です。
目次
「タフ見守るクルマの保険プラスS」の特徴とは
あいおいニッセイ同和損保の「タフ見守るクルマの保険プラスS」は、2020年1月から発売されているドライブレコーダー付き自動車保険である「「タフ見守るクルマの保険プラス」(月々850円の特約保険料が必要)の発展版で、既に市販のドライブレコーダーを装着している人向けに、安全運転診断などのサービスや、安全運転スコアによる継続契約の割引などをドライブレコーダーではなく、簡易的な車載器とドライバーが所有するスマートフォンを連携することにより提供することができる自動車保険です。
「タフ見守るクルマの保険プラスS」の3つの特徴
「タフ見守るクルマの保険プラスS」の特徴は以下のとおりとなります。
- 自動車保険契約時に保険会社から送られてくる専用の通信車載器とドライバーのスマートフォンの通信機能を利用して、様々なサービスを提供してくれる。
- 「タフ見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)」と同様に万が一の事故時のサービスと、安全運転スコアに応じた継続契約の運転特性割引が受けられる。
- 「タフ見守るクルマの保険プラスS」は、専用スマホアプリを利用して安全運転特性を送信するため、ドライバーがスマートフォンを所有していることが必要。
「タフ見守るクルマの保険プラスS」の専用通信車載器とは
「タフ見守るクルマの保険プラスS」に加入すると、保険会社から専用の通信車載器が送られてきます。
この通信車載器の特徴は
- 通信車載器を車のダッシュボード等に同されている両面テープで貼り付けて、ドライバーのスマートフォンとBluetoothでペアリングを行う。
- 専用スマホアプリをダウンロードして初期設定を行う。
- 運転時はスマートフォンのBluetoothとGPS位置情報をONにしておけば、勝手に専用車載器と繋がるので、特に操作は不要。
- 事故時に専用車載器が大きな衝撃を検知すると、専用アプリに登録した携帯電話番号に安否確認コールが来る。また、中程度の衝撃の場合は専用スマホアプリにプッシュ通知が配信され、注意喚起メッセージと事故受付電話番号が表示される。
- 専用車載器にはバッテリーが内蔵されているので、シガーソケット等から電源を確保する必要がない。(バッテリーは通常4年程度使用可能で、無料で交換してもらえる)
「タフ見守るクルマの保険プラスS」は継続契約の保険料が安くなる運転特性割引が魅力
「タフ見守るクルマの保険プラスS」はドラレコ型と同じく、「速度超過・急アクセル・急ブレーキ」の発生頻度から安全運転スコアを算出し、継続契約に適用される安全運転割引が決定します。
安全運転スコアは100点満点で、1年間平均スコアが80点以上で8%割引になり、60点~79点で4%割引、59点以下で割引なしとなります。
安全特性割引 | |||
区分 | A | B | C |
安全運転スコア | 80点以上 | 60点~79点 | 59点以下 |
運転特性割引率 | 8% | 4% | 割引なし |
1年間の平均スコアで満期後の継続契約に割引が適用されますが、はじめて「タフ・見守るクルマの保険プラスS」をご契約する場合には、4%の割引が適用されます。
運転特性計測機関中に専用の通信車載器で計測された有効走行距離が500kmに満たない場合、運転測定割引が適用されず、Bランク(4%引き)が適用されます。
タフ見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)と同様のサービスが提供される
タフ見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)で提供される「見守りサービス」は、プラスSでも同様に提供されます。
「見守りサービス」の機能は豊富で以下の通りです。
運転中の見守りサービス
ドライバーへの「高速道路逆走アラート」や「指定区域外走行アラート」発信後に、登録してある家族など5名にも、同様のアラートとその内容をお知らせします。アラートを受けた家族がドライバーに連絡をとり状況を確認することなどに活用できます。
事故発生時に家族に連絡するサービス
ドライブレコーダーが事故により画像を自動的に送信したり、オペレーターと会話をした場合に、登録してある家族にもケガや救急搬送の有無をメールで知らせてくれます。遠方に暮らす家族に万が一の場合などに役に立ちます。
登録した家族に毎月「見守りレポート」を提供
毎月の運転診断結果やアラートの発信状況などをレポートにして、登録してある家族のパソコンやスマートフォンに送信してくれます。
この三井住友海上とあいおいニッセイ同和の「見守りレポート」は、遠方に暮らす両親や、運転が心配な配偶者・子供たちに対する安全運転の注意喚起に利用できます。
2021年1月から始まる安全運転で溜まるポイントサービス
あいおいニッセイ同和損保では、2021年1月から「タフ見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型及びプラスS)」の加入者を対象に、安全運転スコアに応じてポイントが溜まる「ADテレマイレージサービス」を開始しました。
「ADテレマイレージ」の仕組みとは
「ADテレマイレージ」は、契約者が安全運転につながる取り組みに対し、チャレンジすることでポイントが貯まります。
貯まったポイントはポイント数に応じて賞品等と交換ができますが、その内容はスマートフォンで使えるギフトチケットが予定されています。
ポイントの貯まり方を解説
ADテレマイレージポイントは、安全運転につながる3つの取り組みに対しポイントが貯まる仕組みになっています。
月間の安全スコアポイント
毎月の安全運転スコアに応じてポイントが貯まっていきます。
毎月の安全運転スコア | 獲得できるポイント |
95点以上 | 200ポイント獲得 |
90点~94点 | 100ポイント獲得 |
80点~89点 | 50ポイント獲得 |
専用アプリ・サイトでのレポート閲覧ポイント
- 専用アプリ・サイトにログイン1回につき1ポイント獲得(1日1回限り)
- 月間レポート閲覧で1回につき30ポイント獲得(1レポート1回限り)
いきいき脳体操ログインポイント
専用アプリ・サイト内の運転技能向上トレーニング「川島隆太教授のいきいき脳体操」のトレーニングを月間10回以上実施で50ポイント獲得
(いきいき脳体操の各トレーニングでレベル10をクリアするとそれぞれ50ポイント獲得(1トレーニング1回限り)
「タフ見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)」との機能比較
商品名 | ドラレコ型 | プラスS |
写真 | ||
映像録画機能 | あり | なし |
電源 | シガーソケット等から取得 | 電源内蔵 |
走行データの送信方法 | ドラレコに通信機能あり | スマホの通信機能を活用 |
運転特性割引 | あり | あり |
運転診断レポート | あり | あり |
運転機能向上トレーニング | あり | あり |
ADテレマイレージ | あり | あり |
安全運転支援アラート | あり | なし |
事故映像自動送信 | あり(ドラレコが発信) | なし |
事故緊急自動通報 | あり(ドラレコへ発信) | あり(スマホに発信) |
見守りサービス | あり | あり |
特約保険料 | 月額850円 | 月額100円 |
まとめ
損害保険大手4社ではそれぞれドライブレコーダー付き自動車保険を販売していますが、既に市販のドライブレコーダーを装着しているドライバーも多く、また、月々850円(東京海上日動は650円から)の特約保険料は高いとのイメージから、なかなか普及していないのが現状です。
損害保険会社が進めているドライブレコーダー付き自動車保険は、その特性(安全運転診断機能や事故時のサポート機能)から、事故率が大幅に改善している事実があります。
今回登場したあいおいニッセイ同和の「タフ見守るクルマの保険プラスS」は、ドラレコのような映像録画機能はありませんが、その他の安全運転診断機能や事故時のサポート機能は十分に備わっており、月々100円の格安な特約保険料で加入できます
更に、安全運転スコアにより獲得できる「安全運転割引」は、80%以上の加入者が最高割引(Aランク8%引き)を獲得できるとの統計があり、継続契約は毎月100円以上安くなる可能性がありますので、加入を検討する価値はありそうです。