損保大手4社が提供するトヨタのコネクテッドカー専用自動車保険の特徴を解説

トヨタが2018年6月に「カローラスポーツ」から導入した、コネクテッドサービス「T-Connect」は、車に装着されたT-Connectナビ等が走行距離や運転特性、更には車の故障個所や安全運転装置の作動状況といった様々な情報を車両から抜き出して車載通信機DCM（Data Communication Module）でトヨタスマートセンターに送信するシステムです。

損保大手4社は、このデータをスマートセンターから必要な情報の提供を受け、安全運転スコアの算出や安全運転アドバイス等の作成を行い、専用アプリや専用サイトを通じて契約者に提供しています。
また、各社独自に安全運転スコアと走行距離に応じて保険料を算出して合理的で納得感のある自動車保険の保険料を契約者に提示しています。

なぜ損保大手4社だけなのでしょうか

トヨタの「T-Connectナビ」から抜き出した車の走行データを利用した自動車保険は、2018年4月にあいおいニッセイ同和損保が「トヨタつながるクルマの保険プラン」として発売しました。
その後他の大手3社が、あいおいニッセイ同和の独占を阻止しようとトヨタに働きかけ、2022年1月から残りの3社が発売することとなりました。

大手4社以外の損害保険会社は、トヨタ販売店との取引があまりなく、実質大手4社の独占状態となっていますので、他の損害保険会社が同様のコネクテッドカー保険を発売するのは難しい状態です。

損保大手4社は販売しているコネクテッドカー保険は、全く同じ内容ではなく、各社それぞれの特徴があります。

コネクテッドカー保険4社の比較

損保大手4社が提供しているコネクテッドカー保険の特徴は、「T-Connectナビ」から抜き出した車の走行データを分析して、安全運転スコアを算出しその結果を自動車保険の保険料に反映するものです。
その他サービスとして、運転診断レポートの提供や走行軌跡・速度、車両運転操作状況のデータを活用して事故時の状況把握に利用したりしています。

各社が提供しているサービスは主に以下の通りです。

先発のあいおいニッセイ同和が優れている点は

トヨタのコネクテッドカー保険は、トヨタとあいおいニッセイ同和が共同で開発した保険であり、サービスや保険料の割引制度も、やはりあいおいニッセイ同和の「つながるクルマの保険プラン」が優れています。

安全運転スコアと走行距離で保険料が割引になる

「タフ・つながるクルマの保険」の保険料は。基本保険料と運転分保険料で構成されていて、運転分保険料は、毎月の走行距離と安全運転スコアで最大８０％割引になり、翌月の保険料に反映されます。

運転分保険料の計算方法

運転分保険料の計算は以下の計算式で算出されます。

安全運転スコアによる運転特性毎月割引

毎月の走行データが翌月の保険料に反映するのはあいおいニッセイ同和の「つながるクルマの保険プラン」だけであり、安全運転による保険料ダウンが体感できるのはうれしいですね。

ただし、トヨタ系のディーラーでは、各店舗毎に担当損保が決まっている場合が多く、どの損保の自動車保険も選べる訳ではありませんが、希望すれば4社の見積もりを取り寄せることも可能です。

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