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自動車保険を乗り換えるタイミングとは?
自動車保険の「等級」は、1年間の契約を事故を起こさないで全うした時に、ワンランクアップしますので、保険期間の途中で解約して、他の自動車保険に乗り換えると、「等級」がランクアップせず、今の「等級」と同じランクが新しい契約に適用されます。
保険期間の途中で自動車保険を乗り換えると「等級」のランクアップが遅れるデメリットは、「ノンフリート保険期間通算特則」を使うことで解消することができます。
「ノンフリート保険期間通算特則」とは?
「ノンフリートの保険期間通算特則」とは、自動車保険の保険期間の途中で解約し、他の自動車保険に加入する場合に「等級」のランクアップや事故有係数期間の減少が遅れるデメリットを回避することができる制度です。
具体的には、現在加入しているの自動車保険契約を解約し、解約した日からもともとの満期日までの短期契約を新しい自動車保険に加入します。
この時解約した契約と、乗り換えた解約を通算して1年契約とみなし、「等級」のランクアップができる制度です。
ノンフリート保険期間通算特則が利用できる3つの条件
「ノンフリートの保険期間通算特則」が利用できる3つの条件は
- 解約する契約で保険を使う事故がないこと
- 乗り換えた新しい自動車保険契約の始まる日が、前の契約の解約日と同じ日であること
- 乗り換えた新しい契約の終わる日が、解約した契約の満期日と同じ日であること
「ノンフリート保険期間通算特則」のデメリットは?
「ノンフリート保険期間通算特則」は自動車保険の保険期間の途中で解約して、他の自動車保険に乗り換えることができる制度ですが、今加入している自動車保険を解約する時と、新しく乗り換える方の両方にデメリットがあります。
現在加入している自動車保険を解約するデメリット
自動車保険を解約する場合、分割で保険料を支払っている場合には保険料は損をしませんが、一年間の保険料を一括で支払っている場合は、解約して戻って来る保険料が少なく計算されてしまいます。
一括払いで保険料を支払っている契約の解約返戻金は「短期率」で計算されるため、以下のような返戻率になります。
具体的には、年間120,000円の保険料を支払っている契約を、自動車保険に加入後してから6か月経過して解約した場合、返戻される保険料は、半分の60,000円ではなく、30%の36,000円になり、24,000円も保険料がムダになります。
乗り換えて新しく加入する自動車保険のデメリット
現在加入している自動車保険を解約して、「ノンフリート保険期間通算特則」を利用して他の自動車保険に乗り換える場合、解約した日からもともとの満期日までの短期契約に加入することになりますが、保険料を一括で支払う必要がある為、一時的に多額の保険料が必要になり、分割で保険料を支払っている人には大きな負担になります。
まとめ
自動車保険を途中で解約して、他の自動車保険に乗り換える場合、保険料が安くなるなどのメリットがありますが、逆にデメリットも多くあります。
また、「ノンフリート保険期間通算特則」を使って、「等級」をランクアップさせても、割引率は9等級から19等級までは、ランクアップしてもあまり大きく変わりません。
ノンフリート等級別割増引き表
現在加入している自動車保険と事故処理でトラブルになったり、加入している代理店の対応がいい加減であったりして、早急に自動車保険を乗り換える場合以外は、やはり保険期間の満期まで待ってから乗り換えた方がいいでしょう。
自動車保険を乗り換える場合は、現在加入している代理店などに同じ条件で更新するのではなく、複数の損害保険会社から見積もりを取り寄せて、一番条件の良くて保険料の安い自動車保険を選んで加入することをおすすめします。