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複数契約割引が適用できる条件
複数契約割引を適用するためには、次の3つの条件を満たす必要があります。
- 家族で2台以上の車を所有していること
- 加入する自動車保険の記名被保険者が、本人、本人の配偶者または、本人・配偶者の同居の親族であること。
- 全ての自動車保険の保険期間が同一であること
- 全て同じ損害保険会社に加入すること(損害保険会社がそれぞれ異なると複数契約割引は適用されません)
- 法人契約の場合は、その法人が所有している全ての車が対象になります。
*所有している車の車種は問いません。
*記名被保険者は、家族であれば、それぞれの契約で異なっていてもかまいませんが、契約者は全ての契約で同一となります。
複数契約割引の対象になる家族とは以下の人です
本人
本人の配偶者
本人または本人の配偶者の同居の親族
複数契約割引の家族には、別居の未婚の子は含まれませんので注意してください
自動車保険の複数契約割引(ノンフリート多数割引)3つのメリットとは
一家に2台以上の車があり、それぞれ自動車保険に加入している場合、一定の条件を満たして契約することで、保険料を節約することができます。
主に代理店型自動車保険で使える割引ですが、複数所有している車の自動車保険の保険料が全部の契約に適用されますので、節約できる保険料は結構な金額になります。
夫婦でも家族でも台数に応じて保険料が割引になる
日本では、全世帯の約30%が2台以上の車を所有していますが、その所有台数に応じて、保険料が割引になりますが、損害保険会社により、多少割引率が異なります。
対象になる車は、同居している家族が所有している車であれば、全て対象になります。
損害保険会社名 | 2台所有 | 3台~5台所有 | 6台以上所有 |
東京海上日動 | 3% | 4% | 6% |
損害保険ジャパン日本興亜 | 3% | 4% | 6% |
三井住友海上 | 3% | 4% | 6% |
あいおいニッセイ同和 | 3% | 4% | 6% |
2019年1月現在各社の割引率はすべて横並びになっています。
所有してい車種を問いませんので、バイクやダンプカー、トラックなどがあっても割引対象になります。
保険料を分割払い(月払い)にしても分割割増がない
自動車保険の保険料は、1年分の保険料を1回で支払う「一時払い(年払い)」が基本になっていますので、毎月保険料を支払う分割払い(月払い)の場合、5%の割増保険料を支払っていますが、複数契約割引を適用すると、分割割増保険料を払う必要がありませんので、その分保険料が節約できます。
所有台数 | 2台 | 3台~5台 | 6台以上 |
複数契約割引 | 3% | 4% | 6% |
分割払いの実質割引率 | 約 7.6% | 約 8.6% | 約 10.5% |
複数の自動車保険契約が管理しやすい
一家で2台以上の車を所有していて、それぞれ自動車保険に加入していると、継続手続きや、補償内容の確認などがそれぞれ必要になり管理が面倒ですが、複数契約割引を適用すると、その管理がしやすくなります。
たとえば、自動車保険を家族で複数契約していると、それぞれの補償内容で補償が重複(補償のダブリ)する場合がありますが、複数契約割引を適用すると、重複する特約などがわかりやすくなりますので、無駄な保険料を払う可能性が低くなるし、継続手続きも1回で終わります。
弁護士費用特約、個人賠償責任特約、ファミリーバイク特約、人身傷害保険の歩行中や他車搭乗中担保など
途中で所有する車が増えた場合の扱い
複数契約割引に加入した後に、もう一台車やバイクなどを買って、所有台数が増えた場合は、途中から複数所有割引を適用して加入することができます。
契約期間の途中で車が増える場合でも、契約の終わる日(保険終期)は統一する必要がありますので、短期間での契約となります。(短期の契約なので、満期を迎えても等級はランクアップしません)
3年の長期契約ならもっと便利
今では代理店型の自動車保険を中心に、3年などの長期契約が増えていますが、3年の長期契約でも複数契約割引が適用されます。
長期契約で複数契約割引を適用する場合、1年契約と比べてメリットがあります。
- 複数所有している車のそれぞれの契約で、保険料引き落とし口座を指定できる(例えば、お父さんの車はお父さんの銀行口座から引き落として、お母さんの車はお母さんの銀行口座から引き落とす等)
- 3年の長期契約に加入した後に引っ越しなどで、一部の車などが複数契約割引の対象から外れても、満期までは複数割引が適用される。
- 継続の手続きが3年間ありませんので、自動車保険の管理が楽になります。
ダイレクト型自動車保険の複数契約割引はあるの?
ダイレクト型自動車保険にも、一部複数契約割引が使える損害保険会社がありますが、割引は低額割引になります。
ダイレクト型自動車保険 | 複数契約割引 |
ソニー損保の 総合自動車保険 | 1,000円 |
アクサ損保の アクサダイレクト総合自動車保険 | × |
チューリッヒの スーパー自動車保険 | × |
SBI損保の自動車保険 | × |
そんぽ24の自動車保険 | × |
セゾン自動車火災の おとなの自動車保険 | 600円 |
イーデザイン損保の自動車保険 | × |
三井ダイレクトの 総合自動車保険 | × |
2019年1月現在
まとめ
代理店型自動車保険の損害保険会社は、自動車の所有台数減少や若者の車離れの対策として、複数契約割引を使って、顧客の囲い込みと世帯開拓をすすめています。
確かに複数契約割引は、車などを複数所有している家族にとって、保険料が割安になる良いシステムですが、複数契約割引を使っても、まだまだダイレクト系の自動車保険の保険料の方が圧倒的に安いのが現状です。
自動車保険の満期が来たら、複数契約割引の検討をするだけでなく、複数の損害保険会社から保険料の見積りを取り寄せて、総合的に判断することをおすすめします。
ダイレクト型自動車保険で、車両保険の付いていない保険料で、ダイレクト型自動車保険では車両保険に加入することも可能です。