ダイレクト型自動車保険に分類される「ソニー損保の自動車保険」ですが、他のダイレクト自動車保険と比べて保険料が特別安い訳ではなく、むしろ代理店型自動車保険に近い保険料のイメージがあります。
目次
自動車保険料の単純比較
◇トヨタプリウス(ZVW30)
〇保険期間:1年間 〇払い方:1時払い 〇使用目的:日常・レジャー使用 〇免許証の色:ゴールド 〇等級:20等級 〇運転者範囲:本人限定(本人限定のない会社は夫婦限定で試算) 〇年間走行距離:10,000㎞ 〇対人・対物:無制限 〇人身傷害:3,000万円 〇車両保険:170万円(一般条件) 〇車両免責金額:5-10万円
保険会社名 | 保険料 |
代理店型自動車保険目安 | 59,000円 |
ソニー損保 | 50,730円 |
アクサダイレクト | 36,830円 |
チューリッヒ | 38,490円 |
SBI損保 | 31,170円 |
そんぽ24 | 51,390円 |
ゼゾン自動車火災 | 32,100円 |
イーデザイン損保 | 36,430円 |
三井ダイレクト | 36,400円 |
保険料自体は、ダイレクト型自動車保険と代理店型自動車保険に近いレベルにありながら、毎年発表される自動車保険の人気ランキングでは、常に上位にランクインしていて、顧客満足度が高く評判のいい自動車保険となっています。
ソニー損保の自動車保険 その人気度は?
ソニー損保の自動車保険は、各社の2017年度自動車保険ランキングでも上位にランク付けされています。
J.Dパワー社
自動車保険顧客満足度ランキング 第1位/11社中(ダイレクト型自動車保険)
事故対応満足度ランキング 第3位/14社中
自動車保険新規加入度満足度 第6位/9社中(ダイレクト型自動車保険)
オリコン満足度調査
顧客満足度ランキング 第1位/15社中
事故対応満足度ランキング 第1位/15社中
トライベック・ブランド戦略研究所
顧客サポート調査(コールセンター満足度) 第8位(全業種115社中)
1位 キャノン
2位 ブラザー工業
3位 クリクラ
4位 富士ゼロックス
5位 ファンケルオンライ
6位 IIJmio
7位 エプソンダイレクト
8位 ソニー損保
9位 東京海上日動あんしん生命
10位 大阪ガス
ソニー損保の自動車保険は、自動車保険業界で顧客満足度で1位にランク付けされているだけでなく、全業種を対象とした顧客サポート調査(コールセンター満足度)でも8位にランク付けされていることから、対面販売ではないデメリットを、コールセンターの対応力でカバーしていることが顧客満足度を押し上げているものと思われます。
更に、このコールセンターの対応力が、事故対応満足度調査の上位にランク付けされる原因となっているのです。
また、J.Dパワー社のダイレクト型自動車保険新規加入度満足度で、9社中6位と苦戦しているのは、保険料が他のダイレクト型自動車保険に比べると、若干高めなのが影響していることが予想されますが、加入後のサポートが充実していることから、総合満足度で上位にランクされる結果となっています。
ソニー損保の自動車保険の特徴
ソニー損保は、あの「ソニー」の関連会社として、1999年に営業を開始した損害保険会社としては新しい会社ですが、従来の代理店型自動車保険にはない「年間の走行距離に応じた保険料体系」を打ち出し、「多くの距離を走らない人は事故が少ない」考え方の、新しい自動車保険を発売しました。
ソニー損保の自動車保険の特徴は、他のダイレクト型自動車保険と異なり、加入前の年間走行距離に応じた保険料ではなく、自動車保険を契約した後の「走った分だけ」の保険料としたことです。
ソニー損保の自動車保険では、加入時に年間の走行距離を申告してもらい、1年間の自動車保険が終了した時点で、実際に走行した距離に応じて、保険料を清算する方式を採用しました。
具体的には、加入時に申告した走行距離よりも走らなかった場合には、走らなかった分を翌年に「くりこし割引」し、保険料を安くすることでドライバーが損をしないようにして、オーバーした場合は、申告に基づき、保険料は調整されるしくみとしました。
ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」とは
ソニー損保は、2015年2月から、大手損害保険会社に先駆けて、「テレマティクス自動車保険」の一種である「やさしい運転キャッシュバック型」の自動車保険を発売開始しました。
テレマティクス自動車保険には、「走行距離連動型」と「運動行動連動型」の2種類がありますが、ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」は、「運動行動連動型」であり、ドライブカウンタで計測する加速・減速の発生状況(運転特性)を保険料に反映させる、日本で初めてのタイプの自動車保険です。
代理店型自動車保険を販売している大手損害保険会社は、2017年からテレマティクス自動車保険を発売し始めましたが、契約者の運転特性を自動車保険の保険料に反映させるしくみはまだ発売していませんが、ソニー損保は、業界に先駆けて、「運動行動連動型」の「やさしい運転キャッシュバック型」を発売しています。
「やさしい運転キャッシュバック型」のしくみ
「やさしい運転キャッシュバック型」は、保険契約後に、契約した車にドライブカウンタを設置して、一定期間計測した後、カウンタに表示された12ケタの数字(申告コード)を専用ウェブサイトに入力すると、点数が60点以上の場合、1週間ほどで指定口座にキャッシュバックされるしくみとなっています。
ソニー損保のHPから引用
ソニー損保では、自分の運転特性を熟知しているドライバーは少ないため、ドライブカウンタによる計測を無料で試せる「30日間無料トライアル」が用意されています。
30日間の走行結果が入力されたドライブカウンタをソニー損保に送ると、判定結果を教えてくれるサービスを行っています。
大手損害保険会社のテレマテクス自動車保険との違いは?
大手損害保険会社は、2017年からテレマティクス自動車保険を発売開始していますが、東京海上日動社以外は、専用の機材を車に設置して、スマートフォンの回線を使って走行データを保険会社の送信するしくみなので、スマートファンを所有していないと加入できないのですが、ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」のドライブカウンタは送信機能がありませんので、誰でも加入できるほかに、唯一運転特性による保険料割引があるのが特徴となっています。
セコム事故現場かけつけサービスが始まりました
ソニー損保の自動車保険では、事故時のサービスとして、「セコム事故現場かけつけサービス」が全ての契約者に提供されるようになりました。
このサービスは、ソニー損保の自動車保険加入者が、事故直後、事故の受付コールセンターに依頼すれば、セコムの専任者が事故現場へかけつけてくれて、サポートしてくれます。(セコムの緊急発進拠点数はセキュリティ業界No.1の約2,800ヵ所)
事故の時は、誰でもどうしていいか不安になりますが、セコムの専任者が現場に駆けつけてくれることで、安心して事故の対応ができるようになり、更にソニー損保の自動車保険の顧客満足度が向上することは確実です。
まとめ
ソニー損保の自動車保険は、走行距離に応じた保険料体系をいち早く導入した自動車保険であり、「やさしい運転キャッシュバック型」は、日本の損害保険業界で初めて登場した、「運動行動連動型」保険料を採用した自動車保険です。
更に、コールセンターや損害サービス部門の事故処理能力の高さから、顧客満足度が非常に高い自動車保険として、毎年発表される自動車保険ランキングの上位にランクインされています。
これは、価格である保険料と、サービスのバランスの良さを評価されている結果であり、自動車保険を選ぶ上で、是非選択肢の一つとしたい自動車保険です。
自動車保険を選択するうえで、保険料の安さは大きな選択要因の一つですが、やはり、サービスや事故処理能力などを総合的に判断して、加入する自動車保険を選びたいものです。