注意して!! 自動車保険の解約と失効の大きな違いとは?

自動車保険の解約と失効のちがい 自動車保険の等級制度

自動車保険には契約者が自ら手続きを行う「解約」と、分割保険料が引き落としにならずに「失効」してしまう「保険料不払いによる解除」があります。

どちらも加入している自動車保険が終了することが共通していますが、この二つには大きな違いがあり、注意が必要です。

自動車保険の解約とは

自動車保険は基本的に1年契約ですが、契約者の都合により単純に解約して自動車保険を止めてしまう場合と、保険会社を変更するなど他の契約に切り替える場合があります。

この場合、解約手続きは、加入している保険会社に書面による手続きをしたり、電話やインターネットで行うことになります。

自動車保険を解約して他の保険会社などに契約を切り替える場合は、解約日の翌日から数えて7日以内に次の契約を締結すれば、今適用されている等級を引き継ぐことができます。

また、解約前に起こした事故についても、保険金を請求することができます。(この場合、事故の種類に応じて今適用されている等級がダウンすることになります)

自動車保険の失効(保険料未払いによる解除)にはデメリットがいっぱい!!

自動車保険の分割保険料が未払い(口座振替不能など)になり、その支払いを放置してると、その自動車保険は失効することになります。

自動車保険が保険期間の途中で終了することでは「解約」と同じですが、「失効」には以下のようなデメリットがあります。

デメリット➀ 今の等級がなくなってしまう

自動車保険には無事故で契約を継続した年数に応じて保険料が割引になる「等級」制度がありますが、契約が失効してしまうとその等級も失効してしまいます。自動車保険の失効日

但し、現在適用されている等級が1等級から5等級の場合や「事故あり係数期間」がある場合は、失効日の翌日から13か月以内に新たに自動車保険を契約すると、引き継がなければなりません。

(例)
令和元年5月1日失効の場合は令和2年6月1日までが13か月以内

デメリット➁ 失効日に遡って補償がなくなる

自動車保険の分割保険料が引き落とし不能になり失効した場合、保険料の未収が発生した日まで遡って補償がなくなり、その間事故があっても保険金を請求できません。自動車保険の失効と補償期間

11月末日までに3か月分の保険料を支払えば遡及して契約が有効になります。

デメリット③ 中断証明書がもらえない

自動車保険は保険の満期で更新しなかったり解約したりした場合、「中断証明書」を請求しておけば、次に車を買ったりした時などに中断した等級で復活できますが、契約が失効してしまったら中断証明書がもらえなくなります。

中断証明書がなければ、次に車を取得して自動車保険に加入する場合、新規加入扱いになり今までより高い保険料で加入しなければなりません。

自動車保険を失効させないための裏技とは

自動車保険の分割保険料が2回続けて引き落とし不能になった場合、3か月分の保険料を全額j支払わないと契約が失効してしまいますが、3か月分の保険料を一括で支払うとかなり高額になり支払いが難しくなることがあります。

現在では対応してくれる保険会社は少ないのですが、代理店型の自動車保険では、ごく稀に1か月分の保険料を支払うことで保険料不払いによる失効を1か月先延ばしにすることができる場合があります。

しかしながら、この裏技が使える保険会社は、ほとんどなくなっていますので、しっかり保険料引き落とし口座に保険料相当額以上の預金を準備しておくことが必要です。

*今回の取り扱いは保険料を口座引き落としで支払っている場合の例であり、クレジットカード払いやコンビニなどの払込票払いなどは扱いが異なります。

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