交通事故は突然起きますので、その時一体なにをしていいかわからずに、動揺してしまいがちですが、事故の時に「現場急行サービス」を提供している自動車保険があります。
目次
自動車保険の「現場急行サービス」とは
自動車保険に加入している人が1年間に事故を起こす確率は、約10%位なので、10人に一人は1年間に1回事故を起こす計算になります。
誰もが自分が事故を起こすとは思っていませんので、実際に交通事故に遭った時はどうしていいかわからない人がほとんどです。
ダイレクト型自動車保険の中には、契約者が事故を起こした時に、事故を起こした人が希望すれば、セコムやALSOK(アルソック)などの警部会社の警備員が、事故現場に駆けつけてくるるサービスを提供している会社があります。
事故現場で、警察の対応や事故相手とのやりとりをするのは不安ですが、セコムやALSOK隊員がかけつけてサポートしてくれるから安心です。
一般的な自動車保険の事故対応は
代理店型自動車保険や一般的なダイレクト型自動車保険では、契約者が事故を起こした時の初期対応は以下のようになります。
- 事故を起こした人が、自動車保険に加入している代理店や、事故受付コールセンターに事故の連絡をする。
- 代理店や事故受付コールセンターは、契約者が事故現場で行うべき対応を電話で指示する(救急車の手配や警察への届け出など)。
- 車の損傷具合によっては、レッカー業者などを手配してくれる。
- 事故の内容などを簡単に聴取する。
- 今後の保険金支払いまでの流れを説明する。
- 後日(事故の翌日か保険会社の翌営業日)最寄りの事故処理サービスセンターの担当者から電話が来て、より詳しい事故内容と今後の事故処理の流れを説明される。
上記のとおり、一部のプロ代理店以外は、誰も事故現場には駆けつけてくれず、全て電話で対応を指示されることになります。(一部代理店型自動車保険では、事故の相手と直接電話で対応してくれる会社もあります)
交通事故に慣れていない契約者が、誰も助けてくれない中で、電話対応だけで事故対応をすることは難しく、心細いですね。
現場急行サービスを行っている自動車保険は?
事故の時に現場に駆けつけてくれるダイレクト型自動車保険は4社あります。
- セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」
- イーデザイン損保の自動車保険
- ソニー損保の総合自動車保険
- セコム損保の安心マイカー保険
セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」の現場急行サービス
セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」は、警備会社のALSOKと提携して、警備員が現場に急行して以下のようなサービスを無料で提供しています。
- ケガの程度に応じて救急車の手配をしてくれる
- 警察への通報をサポート
- 事故の状況確認と「おとなの自動車保険」に事故報告をしてくれる
- 事故現場の写真撮影をする
- 事故の相手からのヒアリング
更に安心の「つながるボタン」と「つながるアプリ」が便利
おとなの自動車保険HPから引用
万が一の事故の際、車のダッシュボードなどに取り付けている「つながるボタン」を押すと、「つながるアプリ」が起動して、すぐに事故受付担当者に相談できたり、事故現場にALSOK隊員の駆けつけを要請することができます。
また「つながるアプリ」から、契約者の契約情報や事故現場の位置情報が連携されるため、必要なサポートをスムーズに受けることができます。
ダイレクト型自動車保険の安い保険料で、こんな安心なサービスが無料で受けられます。
イーデザイン損保の現場急行サービス
イーデザイン損保の「現場急行サービス」は、警備会社の「セコム」と提携して、契約者が事故現場からイーデザイン損保の事故受付センターに電話して、セコムの「現場急行サービス」を希望すれば、24時間365日いつでもセコムの警備員が事故現場に駆けつけてくれて、契約者をサポートしてくれます。
セコムの警備員が事故現場でサポートしてくるれ内容は以下の通りです。
- ケガの程度に応じて救急車の手配をしてくれる
- 車の損傷具合に応じてレッカーやタクシーの手配
- 警察への通報をサポート
- 事故の状況確認や困っていることを聴取してくれる
- 事故現場の写真撮影をする
- 事故の相手からのヒアリング など
このイーデザイン損保のセコム「現場急行サービス」は。イーデザイン損保の自動車保険に加入している全ての契約者に提供され、追加保険料はありません。
セコムは警備業界NO1の2,800ヵ所の緊急発進拠点から全国をカバーしているので、ほとんどの事故現場をサポートすることができます。(一部山間部などは対象外)
ソニー損保の現場急行サービス
ソニー損保の自動車保険に無料で付いてくる「現場急行サービス」は、イーデザイン損保と同様に、警備業界NO1のセコムと提携して、事故が起きた時にソニー損保の契約者が希望すれば、セコムの警備員が現場に駆けつけてくれる、イーデザイン損保と同じサービスです。
このソニー損保の「現場急行サービス」は、追加の保険料を払わなくても、全てのソニー損保の自動車保険に加入している契約者に提供されます。
ソニー損保は、もともと事故対応満足度ではダイレクト型自動車保険ではトップクラスであり、このセコムの「現場急行サービス」が提供されることで、更に顧客満足度が向上すると思われます。
セコム損保の自動車保険
セコム損保は割安な保険料で提供している火災保険が有名ですが、自動車保険の事故時の「現場急行サービス」の草分け的存在です。
もともと警備会社のセコムが運営している自動車保険なので、他の自動車保険に先駆けて、事故の時の契約者の不安をサポートするために、セコムの警備員が事故現場に急行してくれるサービスを提供しています。
セコム損保の自動車保険は、ダイレクト型自動車保険に分類されますが、火災保険同様に割安な保険料で加入することができ、事故時の「現場急行サービス」が無料で提供されます。
代理店型自動車保険で「現場急行サービス」は提供されないのか?
事故の時の「現場急行サービス」は、主にダイレクト型自動車保険で提供されるサービスですが、大手の代理店型自動車保険では、今後提供されるのでしょうか?
代理店型自動車保険は、本来自動車保険契約を募集して、販売手数料を受け取っている代理店が、事故現場に駆けつけて、契約者などををフォローするべきなのですが、実際に事故が起きた時に現場に駆けつけてくれる代理店は、ごく一部の専業のプロ代理店に限られます。
その理由は、ほとんどの代理店が事故処理の知識を習得していないことと、自動車保険の契約者を大事にしていないことが原因となっています。
また、代理店型自動車保険は、その規模が大きく、ダイレクト型自動車保険に比べ、事故の件数が圧倒的に多いために、その件数に対応できる警備会社が存在しないことも理由の一つとなっていますので、今後も警備会社などと提携した「現場急行サービス」は提供されないでしょう。
まとめ
自動車保険に加入していて、事故を起こした人は、事故現場で『なにをしていいかわからない』と不安に思った人は多いのではないでしょうか。
特に一人で運転していて事故が起きた時は、自動車保険の「現場急行サービス」は、契約者にとってうれしいサービスです。
しかも、もともと保険料の安いダイレクト型自動車保険が、追加の保険料なしで、提供してくれるのは、ありがたいことです。
代理店型自動車保険に高い保険料で加入しているにもかかわらず、事故の時に代理店はなにもしてくれず、全て保険会社の事故処理担当者と、電話だけで事故対応されるのは納得できません。
ほとんどの自動車保険は、1年に1回満期が来ますので、同じ保険会社で継続するのではなく、一括見積りサービスを利用して、たくさんの保険会社から見積もりを取り、保険料とサービスのバランスのいい自動車保険に加入することをおすすめします。