2023年4月自賠責保険料1割値下げは本当か

自賠責保険の保険料 自動車保険トピックス

2022年12月17日に自賠責保険の保険料が約1割値下げされるとの報道がありました。
報道の内容は以下のとおりです

  • 自賠責保険の保険料が2023年度に値下げされる見通しである
  • 自賠責保険の保険料値下げは2年ぶりであり、値下げ幅は3年ぶりに大幅になる見通し
  • 自動ブレーキなどの安全装置の普及や、新型コロナウイルスの流行による外出自粛の影響で人身事故が減少し、保険料に反映させる
  • 損害保険料率算定機構」が検討を始め、2023年1月にも金融庁の審議会を経て正式に決定する見込み

2023年4月に自賠責保険の保険料が値下げされるのは本当か?

自賠責保険の保険料は、例年1月に開催される自賠責保険審議会で審議・決定されるため、報道された時点では保険料の値下げは未定であるが、2022年1月に開催された自賠責保険審議会では、支払い保険金が想定よりも減少傾向にあることが報告されていることから、自賠責保険の保険料が値下げされる可能性は高いと考えられる。

2023年4月以降に適用される保険料はいつ判明するのか

4月に自賠責保険の改定がある場合、損害保険会社は1月1日から1月31日までの間、その年の4月以降保険始期の契約引き受けを一時保留することが多いのです。

それは、改定される自賠責保険の新保険料が判明するのが、早くても1月中旬以降になり、システムの改定などで時間がかかりため、一定期間契約締結をストップすることになります。

新しい自賠責保険料が判明するのは、1月中旬から1月末にかけてになります。

自賠責保険は100円~150円値上げではないの?

2022年2月25日、「自動車損害賠償保障法及び特別会計に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。

これまで以上に被害者支援や事故防止恒久的に強化することが決まり、これらの財源として、保険料の一部として徴収する「賦課金(ふかきん)」の上限を引き上げる、という内容です。
現在は、自動車保険の契約者に対して、自賠責保険の保険料に上乗せする形で賦課金を課していて、それが同特別会計に納められ、ひき逃げ・無保険車の被害者救済や事故防止のために支出されています。
現在、賦課金は車1台当たり約32円(2年分)となっていますが、この賦課金を増額して1台当たり最大150円とすることから、自賠責保険の保険料が値上げとなる訳です。

今回の自賠責保険料値下げ幅は3年ぶりに大幅になる見通しですが、この賦課金の値上げにより、値下げ幅が縮小する可能性が多いと思います。

 

 

 

 

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