日新火災は東京海上ホールディングスのグループ企業ですが、1996年から 2001年年にかけての保険の自由化の中で、合併などはすることなく、単独で生き残ってきました。
そのため代理店型の大手損害保険会社と比べると規模が小さく、よく言えば小回りがきく特色のある損害保険会社と言えます。
日新火災の特徴は契約者目線の事故対応が特色で、逆に言うと被害者になった相手にとっては、手ごわい損害保険会社かもしれません。
日新火災の自動車保険 「 ユーサイド」 の特徴
基本補償の対人賠償保険 、対物賠償保険 、人身傷害保険に加えて、選べる特約で交通弱者補償特約が用意されています。
交通弱者補償保険
一般的に 自動車対歩行者・自転車などの事故の場合、当然被害(ケガや死亡・後遺障害など)を被った被害者は、100%賠償してもらえると思いがちですが、実際には 、歩行者や自転車にも過失が生じる場合があります。
その場合、被害者は治療費等の全額が補償されない場合があり、特に大きな事故で、治療費が高額になる場合などは、相手の納得が得られず、事故の解決に時間がかかります。
この特約は、その場合の相手の過失分も含めて支払う特約で、ぜひ加入しておきたい特約です。
この特約は他の損害保険会社ではあいおいニッセイ同和しかなく、おすすめできる特約です。(あいおいニッセイ同和は標準装備です)
お得な車両保険
車両保険をセットした場合、「車両無過失事故特約」が自動的につきます。
車両無過失特約
相手が 100%悪い事故にあって 、相手の対物賠償保険から支払われる保険金で賄えずに、自分の車両保険を使った場合でも事故件数にカウントされない特約です。
また、車両保険のタイプは一般条件(オールリスク)とエコノミーの2タイプから選べますが、この日新火災のエコノミー車両保険は、当て逃げまで補償しているのが特徴です。(他の損害保険会社のエコノミータイプは当て逃げが補償され せん)
地球環境に配慮した「アサンテ」 特約
車両保険を使う事故の時、日新火災の提携修理工場でリサイクル部品を使って修理を行う特約で、車両保険の保険料が10%割引になります。
尚、アテンサで得た収益の一部はグリーンベルト運動に寄付されます。
*グリーンベルト運動とは・・・ 植林活動を通じて環境破壊防止及び女性の社会進出を推進する運動
まとめ
日新火災は、東京海上ホールディングスのグループ企業なのに、東京海上日動と合併をしないで単独で存在しているのは、グループ内で独自の戦略をとっているからです。
損害保険各社は1998年の保険の自由化以来、保険料の競争力を確保するために、代理店手数料を変動制にして、実質的な手数料引き下げを行いました。
その結果、各社の代理店は手数料収入が大幅に減少して、所属の損害保険会社に大きな不満を抱くようになりました。
日新火災はそれらの代理店に対し、手数料率を優遇して、自社と取引をする代理店を大幅に増やしてきましたので、日新火災の代理店は、その規模が小さく「自動車保険のプロ」とは言えないような存在です。
代理店型の自動車保険に加入する場合、代理店の質を見極める必要がありますので、日新火災の自動車保険に加入する場合は注意が必要です。
主な補償内容とサービス等 | |
事故対応 | |
初期対応・受付時間 | 24時間受付 初期対応は休日、夜間でも実施 |
事故対応拠点 | 国内100拠点 |
事故対応体制 | 対人・対物別の専任担当者 |
ロードサービス | |
レッカーサービス | 100㎞まで無料 |
ガス欠対応 | 契約1年目から10ℓまで無料(高速道路のみ) ただしバッテリーあがりと合わせて年間2回まで |
交通費・宿泊サポート | オプションで補償 |
走行距離区分・割引等 | |
走行距離区分 | なし |
主な割引 | ・新車割引 車両:2% その他9% ・ノンフリート多数契約割引1% |
*上記は2017年2月現在の内容です。